市場競争とは、大規模に拡大された販売である。つまり、一人の顧客に対して、事業者が複数の商品(製品やサービス)を競って販売しようとする状況を指す。

いずれの商品も、顧客の置かれている状況を考慮し、嗜好やニーズを推測し、不安感や不便さ、あるいは欲求を解決すべく、適した商品やサービスを提供しようとする。販売は、市場ルールや法律に則り、通常は合法的に様々な販売促進活動を駆使しながら行われる。そしてそれは、事業者の「顧客はこの商品を選ぶべきである」という販売意志を、顧客に押しつける行為に他ならない。

つまり市場競争とは「顧客に対する、事業者の販売意志に基づいた、複数商品の販売促進行為」である。

顧客は、いずれかの商品について、対価(通貨や情報など)を支払うかどうかの意思決定を行い、それが競争市場の占有率(シェア)となる。また、対価を支払うに至らなかった場合には、顧客自身が潜在的な市場に帰する、または新たな別の販売競争に晒されることとなる。

また、それらの販売は別の競争市場と連鎖としており、供給の起点を発端とし、連鎖の終点には最終顧客が存在する。つまり、市場競争はそれ自体が販売連鎖の形成する要素とも言える。

販売促進活動は手段であって目的ではない

販売は、競合の販売に対抗するために、様々な技術や手法、学問や他分野からの知識転用によって発明された方法で対応を行う。ただし、販売行為はそれぞれの地域の商習慣の違いなどを考慮する必要がある。

販売促進活動はあくまでも手段であって、競合他社に「顧客は自社の商品を選ぶべきである」という我々の意志を押しつけることが目的なのである。この目的に到達するためには、マーケティングを行い、他の商品の抵抗力を打ち砕き、顧客が他の商品を選ぶ可能性を際限なく低下させなければならない。なぜなら、市場競争における目的は、顧客による対価の支払いが行われない限り、到達できないからである。



About 古市 大三

ダイゾーコンサルティング株式会社 代表取締役。日本経営士会認定 経営士、WACA認定 ウェブ解析士マスター、および経済産業省認定 応用情報技術者。7年の在米生活を経て、帰国後に起業。WEBデザイナー兼ディレクターを経て、WEBコンサルタントに転向。現在は戦略経営コンサルタントとして活動。その他、セミナー講師やウェブ解析士認定講座の講師も務める。